ドーパミンと発達障害って関わりがあるって聞くけど実際どうなの？
そんなお悩みにお答えします。
どうも、ダルグリです！
今回は発達障害者がドーパミン不順によって起こす言動と対策をご紹介致します。
・ドーパミン不順によって起こる言動は「意欲・モチベーションの低下（報酬系の機能不全）」「注意力・集中の困難」「衝動性・行動のコントロール困難」「忘れ物や計画性の欠如」「社会的動機付けの低下」「感情や認知の困難」「ルーチンの重要視」があげられます。
・ドーパミン不順が起こらないための対策は「医学的治療（薬物療法）」「栄養バランスの良い食事」「適度な運動」「十分な睡眠と休息」「日光浴」「趣味や好きなことを楽しむ」「カウンセリング・心理社会的治療」「達成感を味わう」「タスクの細分化」「視覚的なリスト活用」「刺激の管理（ドーパミンデトックス）」「認知行動療法」「ソーシャルスキルトレーニング (SST)」「衝動的な行動のルール化」があげられます。
ドーパミン不順は何故起こるのか？
ADHDの場合、脳内のドーパミンの働きが低下していることがあります。
またASDの場合、ドーパミンの分泌量そのものではなく、ドーパミンを受け取る受容体（D2受容体やD3受容体）が脳内で減少していることがあります。
ドーパミン不順が起こると何があるか？
ドーパミン不順が起こると・・・
- 意欲・モチベーションの低下（報酬系の機能不全）
- 注意力・集中の困難
- 衝動性・行動のコントロール困難
- 忘れ物や計画性の欠如
- 社会的動機付けの低下
- 感情や認知の困難
- ルーチンの重要視
があげられます。それでは順に詳しくご紹介致します！
意欲・モチベーションの低下（報酬系の機能不全）
ドーパミンは「報酬（満足感や達成感）」を感じるために不可欠なため、これがうまく機能しないと、行動を起こすためのエネルギーが湧きにくくなります。
その為「すぐに始められない」「すぐに飽きる」などのトラブルが発生します。
注意力・集中の困難
脳の前頭前野におけるドーパミン不足は、情報を整理し、注意を向ける機能を弱めます。
その為、「気が散りやすい」「指示が頭に入らない」などのトラブルが起こります。
衝動性・行動のコントロール困難
思考や行動を抑制する機能が低下し、思いついたことをすぐに行動に移したり、会話で相手の話を遮ったりすることがあります。
買い物やギャンブルでの衝動的な行動にもつながり得ます。
忘れ物や計画性の欠如
実行機能（計画を立てて物事を実行する能力）が低下し、物事を計画的に進められなかったり、忘れ物が多くなったりします。
社会的動機付けの低下
ドーパミンは報酬や動機付けに関与しているため、機能不全により社会的交流を「報酬」と感じにくくなります。
その結果、人との関わりを求める意欲が低下し、社会的なスキルが発達しにくくなります。
感情や認知の困難
ドーパミンD2/3受容体の減少は、社会的感情の障害の重症度と相関している可能性があります。
その流れで、他者の感情を読み取ったり、共感したりすることが難しくなる一因となります。
ルーチンの重要視
ドーパミンレベルの変化が、ルーチンが崩れた際の攻撃性やこだわり行動と関連する可能性が示唆されています。
ドーパミン不順の対策
ドーパミン不順になった場合の対策は・・・
- 医学的治療（薬物療法）
- 栄養バランスの良い食事
- 適度な運動
- 十分な睡眠と休息
- 日光浴
- 趣味や好きなことを楽しむ
- カウンセリング・心理社会的治療
- 達成感を味わう
- タスクの細分化
- 視覚的なリスト活用
- 刺激の管理（ドーパミンデトックス）
- 認知行動療法
- ソーシャルスキルトレーニング (SST)
- 衝動的な行動のルール化
となります。それでは順に詳しくご紹介致します！
医学的治療（薬物療法）
L-ドーパ（レボドパ）などの薬を服用し、脳内のドーパミンを直接補う方法です。これは主にパーキンソン病の治療の柱となります。
また、脳内のドーパミン受容体に作用し、ドーパミンが放出された時と同じような状態を作り出す薬もあります。
栄養バランスの良い食事
ドーパミンの原料となるチロシンというアミノ酸を多く含む食品（乳製品、チーズなど）を積極的に摂取します。
ドーパミンの合成にはビタミンB6、ビタミンC、鉄分も不可欠です。これらの栄養素を含む食品もバランスよく摂りましょう。
適度な運動
有酸素運動はドーパミン神経伝達を強化し、意欲や運動能力の向上に繋がります。
リハビリテーションも治療と同じくらい重要な役割を果たします。
十分な睡眠と休息
脳と体を休ませることは、神経伝達物質のバランスを整える上で非常に重要です。
日光浴
日光を浴びることで、セロトニンなど他の神経伝達物質の分泌にも良い影響を与え、結果的に気分の安定に繋がります。
趣味や好きなことを楽しむ
「楽しい」「嬉しい」といったポジティブな感情は、適切なドーパミンの分泌を促進します。
カウンセリング・心理社会的治療
認知行動療法などを通して、自身の特性を理解し、ストレスを軽減するための対処法や、計画能力などのスキルを身につけるサポートを受けられます。
達成感を味わう
小さな目標を設定し、それを達成することで脳の報酬系が刺激され、ドーパミンが分泌されます
タスクの細分化
大きなタスクを小さなステップに分解し、一つずつ達成していくことで、「できた」という達成感を得やすくします。
視覚的なリスト活用
今日やるべきことをリスト化し、優先順位をつけることで、タスク管理を容易にします。
刺激の管理（ドーパミンデトックス）
過度な刺激（SNS、ゲームなど）から離れる時間を設け、瞑想や読書、散歩など低刺激な活動に集中することで、脳の報酬系をリセットします。
認知行動療法
自身の行動パターンや思考の癖を理解し、ストレス軽減や対処法を学びます。
ソーシャルスキルトレーニング (SST)
対人関係やコミュニケーションのスキルを具体的な訓練を通じて学びます。
衝動的な行動のルール化
「欲しいと思ったら24時間待つ」というルールを自分に課し、衝動的な判断を避ける習慣をつけます。
また、会議などで衝動的に発言しそうになったら、一度深呼吸したり、メモに書き留めたりしてから発言するように意識します。
まとめ
ドーパミン不順によって発達障害者はかなりキツい生活を送ることになります。
今回ご紹介した方法によって皆様の生活が豊かになることを祈っております。
